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フィリピン・カルチャー・ウォッチャー白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク
『旅の指さし会話帳フィリピン編』などの著者として知られる、フィリピン・カルチャー・ウォッチャー白野慎也がフィリピン語やフィリピンの現代文化について楽しく紹介する、フィリピン・フリークのためのブログ。
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Magandang sex?

みなさん”Magandang umaga"(マガンダン・ウマーガ)というフレーズはご存知ですね。「おはよう」というあいさつの定番中の定番です。では「maganda」という単語の意味は? そう、「美しい」、「素晴らしい」、「素敵な」などの日本語に当てはまる形容詞です。「umaga:ウマーガ」は「朝」という意味ですから「美しい朝」あるいは「素晴らしい朝」→「おはよう」となるわけなんですね。「美しい朝」でフィリピンの朝は始まるわけです。ささいなことなんですが、この小さな発見でも私はフィリピン語を学習し始めた1993年ごろ大変感動したものです。「maganda」という言葉に着目すると美しいもの、素晴らしいもの、素敵なものなどについて幅広く使います。「素敵な靴」なら「magandang sapatos(マガンダン・サパートス)」、「素敵なサンダル」なら「magandang sandalyas(マガンダン・サンダーリャス)」となります。もちろん「素敵な服」と言うときも「maganda」をよく使います。誰ですか? 「maganda」といったら「babae(ババーエ:女性)」としか結びつかない人は? 
 というわけで「maganda」は幅広く素晴らしいもの・ことについて表現するとき使うわけなんです。さて、今日、本棚を整理していたら、フィリピンの高校生向けの性教育の教科書がひょっこり出てきました。タイトルは『Lalaki at Babae(ララーキ アットゥ ババーエ:男と女)』その第1章のタイトルが「Maganda ang sex:セックスって素晴らしい」でした。ご存知の方も多いと思いますが、フィリピンはカトリック信仰がいきわたっていて程度の差はあれ、ほとんどすべての女性が確固たる貞操観念を持っています。「処女」というものは「将来の旦那さん」にささげるものと硬く心に決めているフィリピーナも地方を中心に非常に多いようです。ですからフィリピンは当然フリーセックスの国ではなく、むしろ性に関しては非常にストイックな国だと言えます。したがって『セックスって素晴らしい』という章は、「セックスとは愛し合う二人が作り出す芸術だ」と、高らかに同著の基本方針を打ち出した章だったわけです。
 私が新鮮に感じたのは、SEXもMANGANDAなのだなと言う言葉の組み合わせです。早速フィリピン語の達者な知人に話したら、しきりに「マガンダン・セックスか。いいねえ」、「マガンダン・セックスか。いいねえ」と何度も繰り返し、感心することしきりでした。何か感心してるポイントが自分と違っているようでした。

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