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フィリピン・カルチャー・ウォッチャー白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク
『旅の指さし会話帳フィリピン編』などの著者として知られる、フィリピン・カルチャー・ウォッチャー白野慎也がフィリピン語やフィリピンの現代文化について楽しく紹介する、フィリピン・フリークのためのブログ。
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セカンドライフはフィリピンで養豚!!
先日、「月刊パライソ誌」の編集スタッフの方C氏とお会いする機会があった。雑談の中で、Cさんが言った。
「フィリピン現地の求人広告を掲載し始めてから急に部数が伸びてきたんですよ」
 私は、なるほどとすぐ納得した。私も身の回りでも、フィリピンに早く生活の場を移したいと超現実的に考え、行動している人がたくさんいる。

 となると、一部のお金持ちを除いて問題になってくるのが現地での生活基盤・お金である。日本での生活をとことん切り詰めて、お金をためてそれからそのたくわえをもってフィリピンに移り住む、いわゆるリタイアメントライフというのがひとつの選択肢。もうひとつが、特別なお金なんかなくても、日々の糧ができるくらい稼げる仕事のあてがついた段階で現地にいきなり行ってしまう、という選択肢だ。

 今日は、この第2の選択肢について少し考えてみたい。
 パライソ誌の広告に出ている企業の採用情報で自分に合いそうなものを選んで応募し、採用され現地生活をスタートする、というパターンもあるだろう。
 また、フィリピン人的な発想で、フィリピンでファミリービジネスを始めるという道もある。ここで言うファミリービジネスとは、小資本でできる持続性のある仕事のことだ。家の一部をサリサリストア(雑貨店)にする。食堂・美容室を経営する。アパートを建てて大家になる、フィリピンの家族にジープやトライシクルを与えて、稼いでもらう。また、現地で車を購入して、決まった人間に貸す、などというのも一般的なファミリービジネスだ。これに加えて、最近よく耳にするのは、インターネットカフェの経営と養豚だ。
 
 ご存知フィリピンはコンピュータ先進国、ニーズは高い。しかし、パソコン所有率は非常に低い。それでインターネットカフェは地方部でも大繁盛だ。ちょっとしたパソコン知識と最低4台程度のパソコンがあれば始められる手軽さがウリのようだ。また、フィリピンではパソコンによるチャットが大流行で、外国人との結婚を夢見る、適齢期の独身女性が、休日や平日の休み時間にインターネットカフェに殺到するという社会状況も、インターネットカフェ・ビジネスの好況の追い風になっている。

 また、地方部でよく聞くのが、養豚ビジネスだ。私のセブ在住の知人の話では、子豚1匹が1500ペソ(約3000円)で、3ヶ月たって成豚になると平均3000ペソで売れるという。専用飼料にカンコンという野菜を混ぜたものが一般的なえさらしい。えさ代も結構な額になりそうだが、それを除いても1匹あたり500ペソ程度とまずまずの稼ぎになるらしい。えさ代や収益などについて正確な情報が得られていないので具体的な金額はちょっとあやしいし、病気になったときのケアや損害のリスクなど、畜産畑ではない私にはまったく雲をつかむような話なのだが、今、ファミリービジネスと言えば、サリサリ(雑貨店)、食堂、そして養豚というくらいの人気ぶりであることは間違いない。小資本で始められる、手堅い、専門技術をあまり必要としない、比較的スペースをとらないなどが人気の秘密のようだ。
 あなたのセカンドライフの糧にブタはどうだろう。1500ペソから始められるぞ。

*写真上は、豚舎でブタの世話をする少年。下の写真はケソン州の村祭りで、ブタのまる焼き(レチョン)を作る様子を模型化したもの。いずれも著者撮影。
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