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フィリピン・カルチャー・ウォッチャー白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク
『旅の指さし会話帳フィリピン編』などの著者として知られる、フィリピン・カルチャー・ウォッチャー白野慎也がフィリピン語やフィリピンの現代文化について楽しく紹介する、フィリピン・フリークのためのブログ。
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フィリピーナの伝統~愛の道はきびしい!?
私は、執筆活動の合間に、ご希望の読者の方に、ONE DAYフィリピン語レッスンを行っています。先日お話ししたとおり、今まで129人の方々に指導させていただきましたが、そのほとんが、フィリピンパブで知り合ったエンターテイナーの彼女がいる日本人男性で、しばしば、恋愛相談を受けることがあります。つい先日も、私の生徒であるFさんから、こんな相談を受けました。

 「もう1年付き合っている彼女がいるんですけど、まだ肉体関係もありません。日本人同士ならありえないと思うんですけど、1年間も付き合ってて、愛し合ってはずなのに『肉体関係』がないなんてことってあるんですか?」
 Fさんは、苦悩にゆがんだ表情で尋ねてきました。

 私は、自信をもって答えました。
「ありますよ。Fさんは、伝統的なカトリック的な価値観を持ったフィリピーナを愛してしまったのだと思います。フィリピーナの伝統的な恋愛感では婚姻前の性交渉はタブーなんですよ」

 「そうですか? だとすると、彼女と付き合い続けている限り、結婚するまで『そういう関係』は期待できないっていうことですよね」
 彼は、明らかに落胆した様子で力なく答えました。そして気を取り直したように言いました。
「先生の言われることはわかりました。でも、そもそもオレ、そもそも愛されているのかどうかもわかりません。先生、彼女の店にいっしょに行っていただいて、アドバイスしてくれませんか? それから彼女の気持ちを確かめてもらえませんか? もちろん、店の支払いは全額私が持ちますから」
 懇願するような瞳でFさんは、私に訴えました。

「私は恋愛カウンセンラーでもないし、占い師でもありません。人を見る目があるわけでもありませんから、人の心なんて読めるわけもないし、フィリピンパブ恋愛では連敗続きですよ。ただ、第3者としての意見くらいはお話できるも知れませんが。それでもいいですか?」
わたしがFさんの役に立てるかどうかの自身がないので最後の念を押すと、

「是非お願いします。ありがとうございます」
 と間髪をいれずに答えたFさんの瞳は明らかに涙でうるんでいました。私は、もはやNOとは言えませんでした。

 小箱の静かな店内に案内されて、彼女を紹介されたときの第一印象は、「まじめな田舎の学生」と言った印象でした。「昨日まで大学に通っていましたが、今日はこちらのお店が人で不足だから手伝いを頼まれてきました」。そんな天然系で清楚な感じの『女の子』でした。話をしてみると19歳で、大学を休学中だという彼女は、きちんとした家庭で育ち、『伝統的な』フィリピーナとしてのたしなみを教育されているな、という感じでした。

 彼女は言いました。
「Fさんが好きです。でもまだ私は子供だし、今までひとりもカレシがいたことがないんです。それにFさんと知り合って1年しかたってないし、もっと彼のことをよく知りたいんです。Fさんとの結婚のことも考え始めました。彼のお父さん・お母さんにも会いたいし、私の両親にも紹介したいです。私にとってセックスは神聖なもので、将来の夫になる人に、結婚式が終わってから捧げる、私のたった一つのギフトです。私にとっては結婚式の時にVIRGINであることが、大事なんです。私のお母さんも、お姉さんたちもみんな同じです。もちろん私もです。」

 お見事!! しっかりと自分なりの恋愛感を持っている!! マニラ暮らしが長くて、『自由なマニラ・ガールズ』の性行動を目の当たりにしてきた私には、しばらくぶりに『伝統的な貞操概念』を持ったフィリピーナに出逢ったなという気がしました。彼女は案の定、ミンダナオ島北東部の田舎町の出身。私は、地方では、フィリピーナたちの『恋愛感』、『性行動』はマニラやセブなどの都市部とはずんぶんと違って、『フィリピンなでしこ』がたくさんいるんだろうな、と思いました。マニラでは、テレビ番組のタイトルにかけて『Game ka na ba? Oo, game na』(ゲイム カ ナ バ。 オオ ゲイム ナ:私と遊ばない? いいでしょ)などと、ゲーム感覚で『性』を謳歌している若者も多かったですから。

 「それで先生、彼女はどんな感じでしょうか?」
 都市部と地方部のフィリピーナの『恋愛感』、『性行動』を比較分析して、思いをめぐらせていた私は、Fさんの一言で現実に引き戻されました。
  
 私は、彼女が話したまま、感じたままをFさんに話しました。そして自分のコメントを少し加えました。

「Fさんと彼女の関係はぜんぜん問題ないですよ。彼女は多分、本当にFさんに好意を持っていると思います。Fさんが結婚までがまんできるかどうか、それが唯一・最大の問題ではないでしょうか? ただ彼女の場合、結論を急がせたり、無理強いすると逃げて行ってしまいますよ」
 「はいわかりました。がまんします」
Fさんは、神妙な面持ちで答えました。

 恋愛は相手次第。日比の恋愛も個人レベルの外交です。相手の生活習慣・価値観を尊重していくのは当たり前。日々が、お互いの文化や価値観の大きな違いを乗り超えていく、そんな戦いの連続でしょう。Fさんが、彼女の『価値観』を尊重し、お二人の幸せな未来を願うのみです。

*写真は、本文中の彼女と同じような『伝統的な恋愛感』を持った著者のチャット友だち(大学4年生20歳)。本人の承諾の元に掲載
20051030191457.jpg

日比谷花壇【バラ Queen Of Flowers】
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